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2006年4月25日 (火)

「にぎやかな天地 上下」宮本輝

「にぎやかな天地 上下」を読みました。宮本輝の作品です。妹がけっこう好きな作者のようで前にすすめられて読んでみたら長くてもとても読みやすくあたたかい感じのする話でしたのでそれからたまに読むようになった作者です。

今回の主人公は「舟木聖司」という青年です。小さな出版社にて丁寧な本作りを学んできた彼。倒産後もそのときの社長やお得意さん・友人との関わりの中で将来を不安に思いながらも本作りを続けています。彼の父親は不慮の事故で亡くなっています。祖母にも隠された不幸がありました。しかしそれらの不幸に翻弄されることなくその後の人生をまじめに淡々と生きています。

「発酵」を特集した本を作ることになるのですが、それが大事なテーマともなっています。長い時間をかけることにより目には見えないこうじやかびが作用する。そしてすばらしい食品へと変化する。
人生も同じように今はその意味が分からなくても長い時間をかける中で必ず何かの意味を持ってくるのではないだろうか。不幸もただ不幸だけで終わるのではない。その不幸の作用により思いもよらない幸福や人間的成長があると伝えています。

『死というものは、生のひとつの形なのだ。この宇宙に死はひとつもない。』

死すら終わりでないと告げているようです。象徴的な言葉です。

この本も他の宮本輝の作品同様あたたかいやさしい感じで話が流れていきます。悪人は登場しません。不慮の事故による父親の死亡という大きな事件が過去にありながら大げさにドラマティックにそれがえががれることはなくそれでいてあきずにおもしろく読み進めることができます。主人公の近くにお金持ちの優しい知人がいてちょっと恵まれすぎかなあこんなにうまくいくかなあと意地悪な見方もしたくなりましたが、さすが宮本輝ですね。私はもちろん小説は書けませんがこの作者は上手なんだなあと思います。技術なのか感性なのかわかりませんが文章を書くことが上手だと感じますね。上下あるので随分長い小説ですがおもしろかったですよ。

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